3つの教育の柱

01.高度なコミュニケーション能力の習得
一流の技術をもっているだけでは、一流の診療放射線技師とは言えません。医師や看護師などの多職種と高度な連携がとれること、患者さんの心に寄り添い適切なケアができることが、これからの診療放射線技師に求められます。
02.どんな時も行動力を発揮できる医療人の育成
災害時をはじめ、どんな時でも行動できる医療人に。地域にとどまらず、日本全国、ひいては世界で活躍できる医療人を育成します。阪神・淡路大震災を経験した神戸市長田にある大学だからこそできることがあると考えます。
03.地域の病院と連携(構想中)
「早期病院実習」「臨床実習」での学生受け入れのほか、現役の医師による講義や、共同研究など、さまざまな面で連携していく予定です。兵庫県の大学初の診療放射線学科であり、地域から大きな期待を寄せられています。

STEP UP カリキュラム

STAGE
01
基盤教育

コミュニケーション能力の養成と仕事理解

1年前期~1年後期

仲間・地域と深くかかわる授業やボランティア活動で
コミュニケーション力を養う

  • まなぶる▶ときわびとⅠ・Ⅱ
  • コミュニケーション論
  • 英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ
  • 芸術文化論
  • 地域との協働A・B
  • 災害とまちづくり
    PICK UP

診療放射線技師の仕事を知る医学の基礎を学びながら、
早期病院実習で現場を知る

  • 医学概論
  • 解剖学Ⅰ・Ⅱ
  • 臨床技術入門
    PICK UP
  • 放射線科学概論
  • 放射線物理学Ⅰ
  • 医用工学Ⅰ・Ⅱ

PICK UP

災害とまちづくり/災害医療学

阪神・淡路大震災で被害の大きかった長田地区にある神戸常盤大学だからできる、災害に対する備えを学習。DMAT(ディーマット)※1の一員として活躍できる診療放射線技師を育成します。

※1 DMAT:災害時に出動する緊急医療チームのこと。DMAT隊員は専門の研修を受け、隊員資格を得て登録されます。医師、看護師、業務調整員で構成され、診療放射線技師は業務調整員を担います。

臨床技術入門

診療放射線技師の仕事について学んだあと、1年後期に大学病院、災害医療センター、ときわ病院の3種類で早期実習を経験し、専門教育につなげます。

STAGE
02
専門教育

講義と実践をくりかえし、放射線技術を習得

2年前期~3年後期

基礎的な放射線技術を学ぶ放射線学の基礎となるX線撮影や
画像診断について学ぶ

  • X線撮影技術学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
  • 画像診断機器学Ⅰ・Ⅱ
  • 診療画像検査学Ⅰ・Ⅱ
  • 放射線写真学
  • 医用画像工学
  • 放射線安全管理学

学んだ知識を実践して覚える講義と実習の割合はおよそ5:5。
実習の多さが魅力

  • 画像診断機器学実習Ⅰ・Ⅱ
  • 診療画像技術学実習
  • 画像解剖学演習
    PICK UP
  • 医用画像工学実習
  • 放射線安全管理学実習
  • 医療安全管理学実習

PICK UP

画像解剖学演習

2020年に完成する診療放射線学科の新校舎にできる演習室で、1人1台のPCを使って画像の読影演習を行います。同時に、手元のモニターで先生の読影方法を見ることもできます。

STAGE
03
総合・発展

厳選された病院での実習と、高度な医療スキルの習得

3年後期~4年後期

医療現場で実習X線CT、MRI、超音波装置などがそろう
病院で実習

  • 臨床基礎実習
    PICK UP
  • 臨床実習

より高いレベルの医療人へどんな場面でも力を発揮するための
独自プログラム

  • IPW(多職種連携)論
    PICK UP
  • 放射線カウンセリング学
    PICK UP
  • 災害医療学
    PICK UP
  • 診療放射線技術学総合演習Ⅰ・Ⅱ
  • 国際保健医療活動Ⅰ・Ⅱ

PICK UP

臨床基礎実習

他大学に先駆けてOSCE(オスキー)※2を導入。臨床実習へ行く前に、学内で模擬患者さんに対して診療放射線技師の仕事を練習します。臨床実習での学習効果を高めることが狙いです。

※2 OSCE:医学部、歯学部、獣医学部、薬学部の学生が、臨床実習を行う能力を身につけているかを試す実技試験のこと。その他の学部は必須ではありませんが、取り入れているところも増えています。

IPW(多職種連携)論

医師や看護師、臨床検査技師など、毎回異なる講師が、さまざまな医療職の立場から「診療放射線技師に期待すること」を語る、リレー形式の講義です。

放射線カウンセリング学

X線検査や放射線治療を受ける患者さんは、だれもが不安を抱えているもの。認定心理士の資格をもつ教員が、検査や治療を受ける患者さんの心のケアについて、指導します。

NEWS

地域の病院との連携を構想中

■早期の病院実習が可能に

本格的な学びが始まる前の1年後期のタイミングで、地域の病院で早期実習を行います。

■現役の医師が講義を担当

3年次の「画像診断学Ⅰ・Ⅱ」をはじめ、複数の講義を現役の医師が担当する予定です。

■臨床実習でも学生を受け入れ

3年後期の臨床実習(14週間)で、現役の診療放射線技師から指導が受けられます。

■卒業研究は、病院との共同研究もできる

病院の研究者とともに、ハイレベルな研究に取り組みます。研究者になる道も開けます。